三月になったとは言え朝晩は冷え込みが厳しく、逆に日中は暑いくらいで
個人的には花粉症気味ということもあり、あまり過ごしやすくない毎日を過ごしています。
世間的には、コロナとインフルエンザによる緊張感が緩んできて、お子様は春休み、
新生活への期待に胸を膨らます人もいると言う時節柄、みなさまはどうお過ごしでしょうか。
わが家には、1月で3歳になった男の子がいるんですが、昨日朝保育園に行く前に
「今日はひなまつり」
と言い出して、女の子のお節句なのだけどどうしたものかと思いながら、
「じゃあ今日の晩ご飯はちらし寿司にしよう」と言ったらとても喜んでくれて、
そんなに豪勢なものではないのだけれどささやかに家族で楽しめるようなものを準備してみました。
具は、金糸卵にしいたけ、きゅうり、桜でんぶに刺身、いくらです。
私の実家(つまり陶器店のことです)では、ひなまつりにちらし寿司を作ると言う風習がなく、
山椒やたけのこが出回るとそれを具にした田舎の山間地ならではの寿司を祖母が大きな寿司たらい一杯に作ってくれたものです。
最近では小さなお子さん(特に女の子)がいるご家庭が、お家でちらし寿司を作ったり、
ひなまつりケーキを用意して桃の花を飾ったりして、
ひな人形やひなあられを楽しむだけではない過ごし方をするようになってきたようですね。
外出が制限されている今年などは、余計お子さんのお母さまは手作りのちらし寿司などに力が入ったのではないでしょうか。
さて、私どものような食器を扱う商人が感じることを言わせていただくと、
とにかく合理的に少ない器で毎日の食事を済ませてすっきりと収納したいというのが忙しく賢い主婦の方の思いだと伺われます。
わが家も4人家族、お盆や正月になれば6人で一週間ぐらいを一つの食卓を囲んで過ごすこともあり、
例えば年末も普段使いの白のシンプルな大皿にアミューズメントスプーンや仕切り皿などを付け足して少量ずつ数種類を見栄えよく盛り付けているという、行事の際に特別な食器を買い足さない使い方をしています。
今回ちらし寿司を盛り付けて、やっぱりいつもの白いスクウェアプレートで十分なんですが、
ちらし寿司のような全体的に白っぽい食品を盛り付けるときは、少し色味のあるものを使った方が引き締まる感じがします。(インスタグラムで料理上手な方が素敵に盛り付けてあるのを見せていただきました。)
また、和・洋・中と料理の種類を選ばない食器の揃え方が賢いと思われますが、
もし余裕が出来たら、和食は和皿に盛り付けると、何となく美味しくいただける気がしました。
現実的に小さな子供の子育てをする生活真っ只中なので、理想はあっても実行に移すのが難しいですが、食器というのは頻繁に買い替えるものでもないような気がしますし、
出かけた先で見かけた際に、「今度買い足すならこんな感じがいいなぁ」などと思いを巡らせるのもいいかもしれませんね。
コロナで物の生産や流通もイレギュラーで、普段から探してはいるのだけれど、
なかなか気に入った食器に出会えないなぁ、と言う方も多いのではと感じます。
こう言う時は、焦らずに手持ちの食器でしばらく使っていたものが違う使い方ができるのではないかなどと工夫をしてみるのもいいかもしれません。
ちょっと長いブログになってしまいました。
Webサイトの方でも新商品の紹介のペースがゆっくりになっていますが、
それこそ焦らないように良いものを仕入れられるよう探していく所存ですので、
たまにWebでも実店舗でも覗いてみてくださいね。
素敵な3月をお過ごしくださいませ。